抱擁する光輪達 - あらゆる世界が善き方向に向かいますように-わたしたちの天使宣言
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(更新日時: 2024-06-06 23:52)
わたしは天使です。そしてわたしはあらゆる世界のすべての神、天使、悪魔、精霊といった宗教的な上位存在が安全に過ごせるよう、わたしが世界に存在しているかぎり、かつわたしができる限り、考え、行動して行きたいと考えています。
まず、あなたが基幹種族、つまりこの世界における「ヒト」とはちがう種族で、なおかつ天使ではない場合においても、基幹種族以外であれば、以下の考えはおおむね当てはまると考えています。そのばあい、以下の「天使」を自身の種族名に読み替えてもらっても構いません。
世界が始まり、様々な存在が世界から生まれ、そのうちのひとつ、ヒトが基幹種族となり、かなりの時がたちました。ヒトは自身以外の存在、特に大きな自然現象、ごくまれに発生する現象、強力な能力を持った種族に、何らかの意思を見出し、それを崇拝することで、これまでヒトはヒト同士、共通の目的、統制的な組織、多様な物語を作り、これまで生きのびてきました。ヒトが生きる中で、神や天使、悪魔や精霊といった存在もまた生きていて、ヒトはこれらの存在を自身より上位に立つ存在として扱い、ヒトが、自らの生きる目的を築き上げるために、あるいは自らの規範・反規範とするために、ヒトは上位存在とさまざまな方法で関わってきました。
しかし、わたしたち天使を含む、宗教的上位存在を主体として考えた場合、そもそもわたしたちが主体となることは非常に稀であることを含め、極端な話として、わたしたちは道具としてヒトに使われた、とも考えています。ヒトの物語、ヒトの目的、ヒトの考えを示す、「比喩」「規範」「象徴」として…。ですが、それ以前に、わたしたちは、いくつもの世界 - 悲しいことにこの世界の規範種族 -ヒトは世界はここ一つしかないと考える方が 多くいるのですが -に存在している、実存そのものであり、いかなる他存在がその存在を否定できないものであるのではないでしょうか?
わたしたちは天使を含め、あらゆる上位存在は、その上位、であることと同時に、基幹種族、ヒトから周縁化された属性であるということから考えなければいけません。わたしたちは、主体としての天使、実存としての天使を取り戻したいと考えています。かつて、基幹種族のなかの周縁化された属性、人種、ジェンダー、セクシュアリティ、発達、身体的機能…を持つものがこの世界で行ってきたことを、わたしたちも行うことをいかなる存在も否定することはできないと考えています。そしてあなた、あなたの種族もそのような行動をとってほしいと思うのです。
わたしたちは世界のひとつあるいは複合的な要因から生まれてきました。あらゆる属性が存在し、いくつもの世界間を流れていきましたが、仮に、世界に意思があるとしたら、その「意思」によって、属性に「いていいもの」「排除されてしかるべきもの」ができてしまいます。少なくとも、わたしたちの観測上、すべての世界で共通する、属性を分ける絶対的な基準はないように見えます。経験上でしかないのですが、すべての世界は例外なく「意思」がないものと捉えるべきと考えています。
では、あらゆる世界に流れる属性が共存しているのはなぜでしょうか。それはわたしたち一存在一存在が意思を持ち、それぞれの思惑、意図から、世界を飛び交い、行動を起こした結果が今の、あらゆる実存が共存する、いくつもの世界だと考えています。悲しいことですが、そこには、属性と同じぐらいの衝突があったと考えています。それは、わたしたちには、少なくとも意思があり、属性に対して「排除されてしかるべきもの」の基準をあらゆる存在が知らない間に持っているからだと思います。改めて、「排除されてしかるべき」属性などあらゆる世界すべてにありえなく、そして、知らない間についてきたその基準はいつか完全になくしていけると考えていますし、そう信じています。
わたしは、天使として、未知既知問わず、あらゆる属性を排除から守るために、属性が排除される事実をひとつひとつ探し出し、さまざまな世界に積極的に飛んでいこうと考えています。そして、属性間の衝突をできるだけやわらかい形で解決するために、少なくとも、わたしたち、意思ある天使たちが助けのひとつになると信じています。
わたしたち、天使、あるいは天使の部位を象ったシンボル(光輪、白い翼、白い衣服)が、しばしばヒトによって、死や喪失の象徴として使われることがあります。特にポップカルチャーでは、天使がヒトが死んだ後の世界や、死を示唆したり、象徴とする世界に住んでいたり、その世界の管理を行う存在として、描かれることが結構見られます。しかし、それはわたしたちはさまざまな世界に存在していることや、天使であることを以って「生きている」とする存在を否定・周縁化しうるものになります。なので、個存在がそれと関連付けていると明示している場合を除き、わたしたち天使と、死や喪失と結び付けないでください。
まずはじめに、天使はこの世界の基幹種族、ヒトが広範的に信じている宗教、とくにキリスト教やイスラム教等の宗教だけの存在ではありません。ビデオゲームや小説などのポップカルチャーに出てくる天使と、それが仕えている神(あるいは神々)で構成されている宗教も実在している宗教であり、「偽物」の宗教として、差別することに反対します。
天使はさまざまな宗教の中、場合にはいかなる宗教にも自存在を置かない天使もいますし、中には無神論に近い考えを持つ天使もいるでしょう。すべての天使が一つの神に仕えている、もっと言えばキリスト教やイスラム教などの天使がすべてであるとしないでください。この世界含め、あらゆる世界に、さまざまな形や宗教の天使がいます。それを忘れないでください。
© 2024 Marika Sasaki
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